今回はスタッフ野中が、リスタートトラベルを始めたいと思ったきっかけの一つでもある体験

“医療や介護を必要とする方の近畿地方から北陸地方への2泊3日での里帰り旅のお手伝い”

を紹介します(^^)

その中で看護師目線からの気付きや、工夫した所など、準備から最後まで!旅を通して見て、感じたものをお伝えしようと思います!

A様の普段のご様子

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旅のお手伝いをさせていただいた方(以下A様とさせていただきます)は、 認知症があり、施設に入所されている 90歳代の女性の方でした。

1年前に骨折してから足が弱ってしまい、自力で歩けず、車椅子を使用して移動されており、飲込みの機能が弱く、基本的には胃ろう(直接胃への栄養投与のこと)で食事をされていて、排泄はおむつを使用されていました。

旅のきっかけはご家族からの相談

人・人物のイラスト

A様は毎日医療処置や介護は必要。

でも・・・

昨年まで毎年行っていた故郷へのお墓参りを兼ねた旅行を今年もさせてあげたい。

というA様のご家族の強い想い。

それがこの里帰り旅のきっかけです。

ご家族から、「本人の体も悪くなっており高齢ということもあり、今年一年が寿命かもしれないと感じているため、最後になんとしてでも行かせてあげたい」という想いを聞き、スタッフみんなで最高の旅にするため真剣に考え、この旅を実現することができました。

A様の本当の思いを聞く(旅行前)

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実はA様は始め、体力やご自身の体調から不安が強く里帰り旅に消極的で、里帰りのお話をしても 初めA様の表情は 暗く曇っていました ・・・

でも、スタッフがA様から、毎年墓参りに行くことを続けていた理由や、友人のこと、毎年の旅行楽しみが何か、旅行中の過ごし方、旅行のこだわりを伺い

思い出や気持ちを聞いているととても自然で素敵な笑顔になられ、

この明るい素敵なお顔がA様の本来の表情だなと感じ、絶対里帰りをして明るい表情や気持ちを共有したいなと、その時一緒にいたメンバー全員が感じました。

認知症もあり、ご家族様からも、A様の人柄や価値観など、旅に関すること関わらず想いをしっかり共有しました。

旅にはその方や周囲の方の想いが詰まっており、大切にされていることを大切にできる一人ひとりのお客様らしい旅を叶えたい...

そのためにもリスタートトラベルはご旅行前の事前のカウンセリングやヒアリングなど、お客様の想いの共有をとても大切にしています☺。

はじめの壁~A様自身の不安

はじめの壁はA様自身が里帰りに行きたいという気持ちよりも行けるのかという不安が強く、里帰りに対して消極的だったことです。

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まずは漠然とした不安を一つ一つ具体的にすることから始めました。

A様からは、今の身体の状態で旅行に行っても大丈夫なのか、施設の外で何が起こるかわからない、長い移動に耐えられるのかが不安、主治医が許可をくれるのか、何かあったときにどうしたらいいのか、旅行を楽しめるのか、トイレ、入浴など人に迷惑をかけるのではないかなど‥たくさん具体的な不安がありました。

また、ご家族からは自分たちから相談したものの、本当に里帰りがA様がしたいことなのかわからなくなってきた、旅行をすることで死期を早めてしまうのではないかなどでした。

A様、ご家族さまからでた不安は病気を抱えている方やその家族の方だからこその不安ばかりで、とても気持ちがわかるものでした。

でもそのような方の願いを叶えれるための医療スタッフ、ここからが力の見せ所です✨

壁を乗り越えるために

まず、日頃の生活の様子( 主に食事・排泄・入浴・移動手段や方法(車椅子に座ってられる時間)・薬や栄養剤の種類や時間)など をA様が入所している施設のスタッフにについて確認して、それを元に旅行計画を作成しました。

日頃の生活の様子や必要な医療処置・介護がわかれば、旅中でも、それをほんの少し応用・工夫するだけで案外多くのことが解決出来ます!!

ポイントにしたのは移動手段、宿泊先、旅行中だからこその薬剤投与、栄養剤投与、緊急時の対応なのですが、詳しくは次の記事に記載します(^^)

次の壁~主治医の許可

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A様・ご家族の気持ちが前向きになり、A様の主治医に里帰りの希望を伝えるとなんと反対💦

ご家族だけでは専門用語がわからなかったりするため、医療スタッフが一緒に主治医に直接説明したり、主治医の見解をしっかり聞いて話をしました。

そして、 元々考えていた旅行計画に、主治医の見解を足して 修正したことで、医師もそれならば、と里帰りの許可を得ることができたのです!!

改めて、 主治医から旅行中の注意点・緊急時のための紹介状をもらい、更に不安が減りました。

医師も、担当の患者様の命を大切にしているからこそ、自分の目の届かないことに簡単には許可出来ませんよね。

主治医からは里帰り中のA様の状態の変化があった時のこと・旅行先での行動のイメージなどがわかれば許可が出しやすいと教えていただきました。

事前準備や具体的な計画・旅行中の行動まで伝えることで旅のイメージができたら医師も判断しやすく、より具体的なアドバイスにつなげることができます。

特に医療が必要な方の旅行は、本番を楽しむためにも事前準備って本当に大切ですね☺

医療・介護が必要な方の旅の準備

医療・介護が必要な方の旅は、準備からスムーズ、とは行かないこともあります。

でも、、

旅本番を楽しむためには、この事前準備が本当に大切

時間をかけて準備をすることで、旅が安心で安全で楽しい旅になるだけでなく、準備期間に家族間の想いが通じ、絆が深まり、思い出となるのではないかなと感じます。