こんにちは!リスタートトラベルの野中です。
今回は、スタッフ森本が、息子2人(重度肢体不自由で車椅子が必要な長男、4歳の次男)と両親(高齢で長距離歩くのはつらい)とともに旅したスペイン旅行記と合わせて その時に気をつけたことや良かった事などについて紹介します!

元々、添乗員としてパッケージツアーで案内をしていた経験もあり、団体行動で他の旅行者と同じように時間をあわして、無理をするよりも、自分たちのペースで旅を楽しんで進めることを第一に考工夫して個人旅行してきました。
サグラダファミリア教会内を、家族で観光したときの写真。
飛行機での準備は別記事を参照して下さい。
車椅子が必要な長男との観光方法
バルセロナのバールにて
森本家のバルセロナ旅行中の希望は、
- サグラダファミリア
- グエル公園
- モンセラットという観光地を車いすで効率よく巡ること
- 車いすで美味しいパエリアの食べれるレストランでランチすること
でも観光地の移動の問題、車椅子・アレルギーがあってもレストランに入れるのかが、森本家の重要問題。
悩んだ末に選んだのは(パッケージツアーだと、他の観光客の方についてはいけず、 元添乗員の経験を活かして 個人ツアーも探し尽くしました。でも、当時はなかなか、ハンディのある子を連れて行ってくれる旅行会社がありませんでした。)
【専用車・専用日本語ガイド・現地ガイド付き1日貸し切りVIPコース】つまり、旅行会社に1日観光を依頼する方法。
個人旅行で宿などを手配し、プラスでこれを、手配し観光することにしました。
こうやって、自分たちに合わせたプランを選んでいけるのはツアーではなかなかできないことですね。
専用車・専用日本語ガイド・現地ガイド付き1日貸し切りコースを選んで良かった理由
①家族以外の人がサポートしてくれる
モンセラットで家族写真 スペインガイドさんと モンセラットの奇岩と長男
せっかくの家族旅行なので全員の写真も取りたいし、(これはサービスですが)少し車椅子を押してもらえるだけで、介護の負担が楽になったのはとても助かりました。
いつもだと車いすを押す人は、写真に写れないけれど…ガイドさんに家族みんなで写真を撮影してもらえたりもしました。
もちろん介護のプロではありませんががその気遣いが本当にありがたかった。
ちなみに写真に関して、ツアーではないため、写真の時間もゆっくり取れたり、専用車なので、行きたいところに行けたり、写真映えするような絶好の撮影スポットでの撮影もできました♡
②ユニバーサルデザインやエレベーターなどに関する土地勘や現地にいるからこそ知っている情報があった
車いすで行けたグエル公園ドラゴン 観光用の2階建バスの車いす席 サグラダファミリアの隣の公園にて
グエル公園は丘の上にあり、公共交通機関で行く場合は、最寄の駅orバス停から坂道を徒歩で歩くのが大変…。
慣れない観光地では車いすでどのルートで回れるかなど現地の詳しい情報など、ガイドさんをつけていたことでとても効率よく回れました!!
現地のスペイン人ガイドさんは超ベテランさんで、知識も豊富だし顔パス?ライセンスによる特権?で車椅子のために、通常門が閉まっている道をショートカットで通してもらったりもできました。
③体調不良(今回は次男の時差ボケ)時の専用車の活用
バルセロナの朝市で試食 グエル公園のベンチに兄弟で座れました♡ 無理やり起こして…。祈りの蝋燭を。
車椅子とは関係ないけれど、困ったのは幼い次男の時差ボケ…
子どもと一緒の海外旅行では盲点かもしれませんがせっかく来て楽しむには重要問題ですよね。
グエル公園に着いた時には眠くて眠くて…。笑
そんな時も専用車だったおかげで、少し車で寝かせることができました!
ツアーだと中々車内を自由に使えないので、本当に良かったです。
④車の様子がわかっており、体勢維持の方法や荷物(特に車椅子)についての安心

到着日の空港にお迎えと同じ専用車が1日観光の日も来てくださり、 車椅子などの大きな荷物がある場合、車の様子が分かっているということも、大きな安心感でした。
長男の車いすは、畳まずに専用車の荷物置き場に乗せることができ、長男は座面とベルトを利用して車内に乗りました。
モンセラットの昇降機

写真のような階段昇降機があり、マリア様の足元の下の下の階段下まで行けました!
車いすを使用して海外にいくと、車いすでも観光できるようなエレベーターや昇降機が多いということも分かりました。
ハンディキャップのある子ども達と家族旅行に行った感想
サクラダファミリア生誕側の公園にて
・子供2人と足腰が弱い親を連れていくこと
・長男が車椅子で医療行為やアレルギーがあること
他にも不安ばかりでした。
海外旅行自体には慣れているはずの森本ですが、出発前の約一年前から準備をし、旅行用の折り畳める車椅子の製作に関しては2年前から計画と準備をしました。
添乗員をしていた経験もあり、飛行機や宿泊場所は個人手配できましたが、現地での移動や観光のサポートを旅行会社にお願いできたことで、安心して出発を決意できました。
医療が必要ですが準備をしっかりしつつ、勇気を出して旅に出てみると、旅行中から子供たちは外国語に興味をもちはじめたり、何年も経つのに今でもバルセロナの思い出話をよくします。
また、偶然かもしれませんが長男は旅行中てんかん発作が減りました。
目は見えなくても楽しい!嬉しい!という脳波が流れるのかなと感じています。
家族全員にとって最高の経験になったことは間違いありません。
この旅行に行けたことで、次は私の好きな国、エジプトで色々や経験をしてほしいな。
砂漠に触れたり、音、香りが異なる国を体感してほしいという新しい夢もできました。
最後に
自分で飛行機や宿泊先を選んだり、現地のツアーを予約したり、これは自分が添乗員だから出来た事。
自分と同じように旅行には行きたいけどハンディキャップのためにあきらめている方がいるのではないか
自分の経験を活かして、同じような悩みを持つ方の手助けがしたいというのが森本の想い✨
ハンディキャップがあっても、工夫さえすれば最高の思い出が出来る!!
そして、一人でも多くの方とこの経験と感動を共有したい!!
スタッフ一同、皆様の力に慣れることを心から願っています。