こんにちは!リスタートトラベルの森本です。私には 重度肢体不自由児、点頭てんかん、食物アレルギー、胃ろう、全盲の長男がいますが、一緒に世界を楽しんでいます。
車椅子や身体がうまく自分の意思で動かせない中で旅行へ行く場合、一番不安になるのは飛行機だと思います。今日は飛行機をできるだけスムーズに乗る方法を実体験を踏まえてご紹介します。

飛行機内に持ち込むお勧めの持ち物
まずは飛行機に乗る際にお勧めの持ち物をご紹介します。
- 除菌シート
- 全日程分の薬
→万が一のロストバゲッジ(飛行機に預けた荷物が届かなかった場合)に備えて、必ず手荷物として全日分お持ちください! - メディカルセット
(パルスオキシメーターや体温計、予備電池、冷えピタなど長男に必要なもの) - 医師の指示書(航空会社に提出したものの控え)
【経管栄養の場合】
- 胃ろう注入用チューブ・シリンジ(航空会社にあらかじめ申告済み)ミネラルウォーターやお湯は、機内でもらう
- 経管栄養(エレンタール粉末と溶解容器、介護食のパウチなど。航空会社に申告済み)
→国際線は100ml以上の液体は持ち込みできません。必ず事前に航空会社に申告しないと、空港で没収されてしまいます。。 - 胃ろう予備(抜去した場合の挿入を事前に準備されることをお勧めします)
【ご自身で体制維持ができない場合】
- 座席補助シートと上体固定ベルト、座面用滑り止めシート
- 保温防水銀マット (いざというときに本人を機内で横にできるように)
【オムツが必要な場合】
- オムツ・お尻拭き・2泊分くらいの着替え
→機内は冷えることが多く、また機内のトイレは狭いのでご不安な方はオムツを持参されると安心だと思います。
機内での体制保持
私の長男は自分で座位を保持できない肢体不自由な状態なので、 普段は車椅子にも腰ベルトと上体を固定するベルトを使っています。 飛行機内は長時間となりますが、 基本的には飛行機の座席に座ることは車に座るときの事を考えての準備を目安にしています。
機内で体制を保持できるように万全の対策 座椅子と固定ベルト 機内での固定ベルト
固定ベルトを利用すると後ろの座席の人が個人テレビを見れなくなったり、前ポケットを使用しにくくなるので、同行者が後ろの席を予約するか、一番後ろの席を予約するかのどちらかにする必要があります。
航空会社によっては専用の上体固定ベルトを借りることができる場合もありますので、その場合にはリスタートトラベルが事前にリクエストのお手伝いをします!
乗継時の車椅子対応
直行便で行くことができれば一番安心ですが、就航都市やご予算によって直行便でのご利用が難しい場合もあると思います。
そんな時に心配なのが、乗継時の車椅子移動。
航空会社や乗継都市によって、またその時の状況によっても対応は異なりますので、都度で確認は必要になります。

【空港の車椅子を借りる場合】
日本の空港、海外の空港共に主要空港は車椅子を所有しており、必要な際に借りることもできます。事前に予約も可能ですので、リスタートトラベルで航空会社に予約のお手伝いします。
日本で普段利用している車椅子を機内に預けた後は空港の車椅子を借りて搭乗ゲートまで向かうことができ、また乗継空港や到着空港でもゲートで車椅子がお待ちしているので安心です。
【ご自身の車椅子が必要な場合】
体制維持などの問題で、通常の車椅子ではなくご本人に合わせた車椅子が便利な場合もあると思います。その場合は事前に航空会社へ提出する医師の指示書にもできれば必要な旨を一筆頂き、チェックイン時に航空会社のカウンターでもお伝えください。
ただし、日本の空港で搭乗ゲートまでご自身の車椅子を利用頂ける可能性はとても高いですが、一度機内に預けたものを乗継空港にて出してもらえるかどうかは航空会社の方針やその時の状況によるところがあります。
万が一ご自身の車椅子が出てこない場合は空港の車椅子を借りることができますが、その際に体制を維持できるように対策としては機内でも活躍した座椅子と状態固定ベルトを活用して頂くと少しの距離ならご移動頂きやすくなると思います。
自身の車椅子が出てこず、空港の車椅子を借りて固定しながら移動をしている状態 ヘルシンキ空港はコンパクトでターミナル移動時も段差なくフラットなので便利!
ちなみに私の旅行時には、往路は日本のカウンターでお願いしたにも関わらず乗継時に待っても車椅子は出てきませんでした。。
が、復路はバルセロナの空港で同様にお願いをし、乗継時に出てきました!
同じ航空会社、乗継空港でも対応が都度で異なりますので、 、毎回チェックイン時、搭乗時にお願いをすることが乗継時にお受取り頂く可能性を高めます。
また出てこない可能性を考えて念のために座椅子と固定ベルトの持参をお勧めします。
いかがでしょうか。私の実体験がこれから車椅子でご旅行に行かれる方の参考になればと思い、ご紹介しました。
もちろん大変さもありますが、少しの工夫で大きくスムーズになります!
リスタートトラベルでは車椅子の方、ご自身で体制維持が難しい方、長時間のフライトが不安な方など、お客様のご不安な部分に合わせてご旅行サポートのお手伝いをいたします。
ご旅行に行きたいが体調面や身体面、またお気持ちにも不安がある場合、どんなところに行けるかに行けるかなど、少しでもご質問があれば下記お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください♪